黒猫サンタさんのパン作りブログ

プロのベーカリーと製パン企業のみなさまへ

街のパン屋さん ~ ぱんみみ・レギュラー食パン

 名古屋栄の東急ホテルがあるブロックの一角に食パン専門店『ぱんみみ 名古屋栄店』があります。

 

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 この食パン専門店ですが、日常的にも買ってもらえるような手頃な価格で、地域に寄り添う焼きたて食パンの専門店として、オープンしたそうです。

 

 それが、ちょっとだけリッチ、でも決して高級志向じゃない、といった言葉に込められていると思います。

 

【 目次 】

 

レギュラー食パン

 ぱんみみの人気No.1の商品が、1斤サイズのキューブ食パン:レギュラー(330円  税込)です。(確かに、他の食パン専門店の商品と比較すると価格帯は抑えられていますね)

 

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 生食がお奨めとのことですが、外観は上部が一般的な焼色で着色されている一方、側面は4面共に非常に薄い焼色しか付いていません。

 

 そして、もう一点特徴的なのが、側面の色がこれだけ薄いのにほとんど腰折れしていない事です。

 

 しっかりとキューブの形状を保っている様は、お見事としか言いようがありません。

 

内相

 スライスして、内相を見てみます。

 

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 はっきり言って、あまり見た記憶のない内相です。

 

 気泡は細かく揃っていて、目はそれなりに縦に伸びています。

 

 それでいて、膜も薄くて色が白い・・・、全然悪い内相ではありません。

 

 ただ、このような食パンは他に見たことがありません、・・・とても興味を惹かれる食パンです。

 

 嵌まっているお客さんは、確実にリピーターとして付いているのではないでしょうか。(正直なところ、私もこの食パンならもう一度と思ってしまっています)

 

食感と食味

 食味は、噛んでほんのりと甘さが伝わってきます、しつこくなくて適度な甘さです。

 

 そして、内相と外観の焼色から予想される食感を感じます。

 

 しっとり、もっちりという言葉は、多くの食パンに使われてきましたが、もしテクスチャーアナライザーで計測することができるのであれば、是非とも数値を見てみたいと思える商品です。

 

 もちろん、焼色が薄い側面のクラスト部も歯切れが良く、もっちりしています。

 

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製法について思うこと

 成形方法は、外観からきれいな俵成形で型詰めされていることが分かります。

 

 そして、製品重量を量ってみると、なんと460g!

 

 現在、多くのベーカリーが1斤表示(340g以上)に合わせて、375~400gに調整された商品を出しているのが多い中、はるかにずっしりとした重量です。

 

 ここまでの情報を基に勝手な想像をしますと、なるほど、といった作り方が見えてきますね。(ガリレオ風に『じつに、おもしろい! じつに、興味深い!』)

 

 もしかしますと、他のコンセプトの商品にも応用できそうな気もしています。

 

 なお断っておきますが、けっしてこの商品(ぱんみみの食パン)の肩を持っている訳ではありませんので念の為。

 

 それに食味や食感の好みは個人差が当然ありますので。

 

 思いのままに解説したまでなのですが、私がここまで楽しく綴りましたのも珍しいですね・・・初めてかも。(いやぁ、楽しかったぁ!)

 

他のアイテム

 ぱんみみの商品には、ワンランク上の上位商品:プレミアム(450円 税込)がラインナップされています。

 

 ぱんみみ最高峰の食パンだそうです、まだ食べたことはありませんが。

 

 原材料には、信州産&北海道産の小麦を独自にブレンドして、その他厳選した国産素材を使用して焼き上げたそうです。

 

コロナ、コロナと

 殺伐とした今日この頃、やっと仕事場の近くの桜がこの1週間できれいに咲き誇ってきましたので、少し癒されに歩いてきました。

 

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 お昼休みを使って、片道15分ほどの散歩道です。